Siemens PLM Connection Japan 2009

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「進化するデジタル開発環境NXの最新動向」


シーメンスPLMソフトウェア 技術本部 ビジネスコンサルティング部 マネージャ 志田 穣

シンクロナス・テクノロジによる生産性向上


 シーメンスPLMソフトウェアが開催する年次カンファレンス「Siemens PLM Connection Japan 2009」の製品紹介セッションで、 シーメンスPLMソフトウェア 技術本部 ビジネスコンサルティング部 マネージャ 志田穣が講演。最新バージョンであるNX 6の新機能と、今後のロードマップについて紹介しました。

 NX 6で新たに搭載されたシンクロナス・テクノロジは、迅速な形状作成と形状変更を可能にする技術です。 志田は、「履歴のいい部分は残しつつ、設計者がやりたいことを直接やれるようにする新しい技術です」と説明します。 CADモデルを再利用する際に、履歴に縛られることがなくなるため、設計者の生産性は飛躍的に高まります。

志田 穣 氏  生産性向上という面では、製品テンプレートスタジオが充実しました。 有効なパラメトリックモデルに基づき、形状のパラメータや重量/寸法などのルールをテンプレート化し、CADモデルを容易に再利用できるようにします。 部品間の関連性を考慮しながらテンプレート化できることも特長です。

 機械設計と電子設計を連携させられることも大きなメリットです。 メカトロニクス設計では、電子、電気、制御システム、機械設計などの異なるプロセス、チーム、ツールやデータの調整が必要でしたが、 こうした課題を克服し、開発サイクルをインテリジェントにするという面で、NX 6は大きな進化を遂げた製品といえるでしょう。

「電子CADと機械CADの間でスムーズにデータをやり取りできるようになったため、 それぞれの部門の設計者がそれぞれに設計作業を行いながらデータを交換・共有できます。こうして、製品設計サイクルはより高速になるのです」(志田)


さらなる進化を遂げるNX 7


 講演の後半では、NXのロードマップが披露されました。 この日に紹介された機能は、すべて開発中のもので、2009年後半にリリース予定のNX 7か、2010年第2四半期にリリース予定のNX 7.5に搭載される計画です。

 最も大きな進化は、シンクロナス・テクノロジの範囲拡大です。具体的には、現時点で形状に絞られているシンクロナス・テクノロジをパターンへと拡張します。 つまり、現状では履歴として扱わなければならないパターンについて、パターンの形状を作成順序にとらわれず編集できるような仕組みが搭載されます。 結果としてパターン形状に対して、柔軟かつ容易な編集が可能になります。

 マルチCADデータに設計意図を付加できる技術も開発されています。 マルチCADデータで情報をやり取りする際に、たとえばブレンドとして認識してもらいたい部分を指定することができます。 一方、他CADデータでもらった情報をNXでハンドリングしやすくするマルチCAD形状のクリーンアップ機能も開発されています。

 NXをポータルとした次世代PLM環境を構築する「HD3D」機能も目玉の1つです。 NX上で詳細情報やレポート機能を提供するHD3Dを活用すれば、たとえば「昨日変更された部分」「最も高額な部品」などを3D形状に重ねて表示し、容易にピックアップすることができます。 また、NXの画面上で問題点をタグ表示し、必要に応じて詳細な情報を表示してくれます。 たとえば、設計要件に合わない部分や規制物質の混入などの問題を、設計段階で洗い出すことが可能になります。NXとTeamcenterが緊密に連携することで、こうした機能が実現しました。

 志田は、「シーメンスPLMソフトウェアは、常に生産性にフォーカスしています。 すべての開発プロセスを通じて生産性を向上させる、最適な設計開発の実現に向けて、NXは必ず皆様のお役に立てるでしょう」と講演を締めくくりました。


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