Siemens PLM Connection Japan 2009

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「基調講演:PLMからPPLM
(Product and Production Lifecycle Management)へ
~製品製造・ライフサイクルマネージメントの実現へ向けて」


シーメンスPLMソフトウェア米国本社 会長兼CEO トニー・アフーソ
製品担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼CTO チャック・グラインドスタッフ

不況下だからこそ顧客をより支援できる


「Siemens PLM Connection Japan 2009」の基調講演にシーメンスPLMソフトウェア本社の会長兼CEO、トニー・アフーソ氏および製品担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼CTO、 チャック・グラインドスタッフが登場。製品ライフサイクル管理(PLM)の実践に向けた取り組みについて紹介しました。

 アフーソは、まずシーメンスPLMソフトウェアの会社の現状について紹介しました。 シーメンスPLMソフトウェアの親会社であるシーメンス AGは、2008年度の売上が10兆円以上、従業員は42万7000人を数えるグローバル企業。 エネルギー、インダストリー、ヘルスケアの3つのセクターで構成されています。 シーメンスPLMソフトウェアは年間5兆円を売り上げる最大の部門であるインダストリーセクターに属しています。

 「シーメンスAGは、現在までに申請された特許が5万5000種類、2008年の研究開発費が5070億円、研究開発者が3万2300人など、 イノベーションの会社といえます。こうした研究開発に対する投資や成果は、シーメンスPLMソフトウェアの顧客にも高い価値を提供しています」とアフーソ。

トニー・アフーソ氏 実際に2008年に実施した顧客満足度調査では、約40%の顧客が「両社の統合によりロイヤルティがさらに高まった」と回答しています。 アフーソは「われわれは顧客の生産性向上に、いかに使いやすいPLM製品が必要かを理解しています。今後もイノベーションの継続により、顧客が安心して使えるPLM製品を提供していきます」と話します。

 シーメンスPLMソフトウェアの製品を導入している顧客企業は全世界で5万6000社以上。 その1社である大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンでは、4社の製品を比較検討した結果、シーメンスPLMソフトウェアの製品を採用しました。 アフーソ氏は、「フォルクスワーゲンは、さまざまな側面から比較検討を行いましたが、すべての項目でシーメンスPLMソフトウェアが高い評価でした」と話しています。

 次にアフーソは、市場調査会社であるIHS Global Insightが実施した米国における国内総生産(GDP)の推移に関する調査を紹介。 この調査では、2008年1月より4月まで景気は後退し、5月、6月にようやく横ばい傾向へと報告されています。

「景気が後退している現在だからこそ、われわれのPLMは顧客企業の生産性、収益性を向上させる支援ができるのです。 革新的な技術の提供により顧客の勝利を獲得することこそがわれわれのビジョンであり、次のイノベーションへの情熱なのです」(アフーソ)


最適な製品を提供し、製品を最適に利用する


 アフーソに続き壇上に登場したグラインドスタッフは、「景気の後退は事実であり、この状況下でビジネスを成功に導いていくには2つの取り組みが必要です。 まず顧客のニーズを的確に捉えた“最適な製品を提供”すること、そしてその“製品を最適に利用”することです」と話します。

「最適な製品の提供では、タイミング、機能、性能、スタイル、価格を考慮し、製品の最適な利用では、 コスト、品質、信頼性、可用性、持続可能性に基づいて顧客のニーズに応えなければなりません」(グラインドスタッフ)

 こうした取り組みでシーメンスPLMが目指すのが、(1)デジタルデザインの自動化、(2)ナレッジマネージメント、(3)総合的に多分野をサポートできる仕組みの提供、 (4)デジタルコラボレーション・バックボーン、(5)IT分野での持続可能性、の5つの基本要素で実現される「デジタルエンタープライズ」の実現です。

 まず(1)デジタルデザインの自動化は、プロセス定義にあたり、共通の情報モデルや変更管理、同時並行のアクティビティを管理できる仕組みを実現することで、 顧客が満足できる製品設計や製造工程、品質の管理を実現します。

チャック・グラインドスタッフ氏  グラインドスタッフは、「デジタルデザインの自動化を実現するのがNXです。NXでは、ナレッジに基づいた自動化やシミュレーション、 妥当性の検査、開発環境の管理などの機能を業界標準の技術で提供します。 またHD3DやPLM統合、アクティブモックアップ、コラボレーション、アクティブワークスペースなど、新たな分野へも投資します」と話します。

 たとえば、HD3Dでは3次元のビューでデータ管理とシミュレーションを行うことが可能。デモでは自動車のモデルを使い、 構造体からそれを構成する部品までのドリルダウンや製造スケジュールが遅れている部品を赤く表示するなどの機能を紹介。 またSolid EdgeではAutoCADで作成した2次元の図面をシンクロナス・テクノロジにより3次元に自動変換するデモが紹介されました。

 次に(2)ナレッジマネージメントでは、NXやTeamcenterを活用することで、共通のインフラを実現、CAEとCADを統合し、 シンクロナス・テクノロジを通じて変更を加えたり、最新のCAEツールを導入したりすることで、迅速な構造管理を実現します。

 グラインドスタッフは、「たとえば自動車の衝突試験を行う場合に、あらかじめ設定しておいた情報に基づいて汎用的にシミュレーションを行うことができます。 複雑なシミュレーションでは、この機能で劇的な効率化を実現できます」と話しています。

 3つ目の(3)総合的に多分野をサポートできる仕組みの提供では、Tecnomatixを使用することで品質管理や品質の妥当性確認を実現。 データを把握し、解析して、実際に製品に落とし込み、シミュレーションや比較検討を行い、期待値に見合っていれば結果をレポートにして配布する仕組みを実現します。

 また仮想的な世界と物理的な世界を連携する「アルキメデス・プロジェクト」では、 シーメンスAGが製造している制御機器とシーメンスPLMソフトウェアのPLM製品を組み合わせ、リアルな機器のテストをバーチャルな世界で実施することを可能にします。

 4つ目の(4)デジタルコラボレーション・バックボーンは、製品やプロセスのモデル化、情報への容易なアクセス、インタラクションとビジュアライゼーションで構成され、 Teamcenter 8で実現されます。Teamcenter 8では、Microsoft OfficeやOutlookとの統合機能を実現。ExcelやWordを利用してデータを変更することで、 バックエンドのPDMを意識することなくTeamcenter 8の機能を利用できます。

 最後の(5)IT分野での持続可能性は、Teamcenter 8で実現。従来、OracleおよびMicrosoftとTeamcenterの連携機能を搭載していましたが、 最新バージョンでは新たにIBMのWebSphere、DB2、Tivoliとの連携機能を提供しています。


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Media Coverage

  • ○MYCOM Journal 2009.07.23
    Siemens PLM、景気後退からの脱却に向けたカスタマの取り組みの支援を表明

  • ○ZDNet 2009.07.23
    「景気が後退しているからこそ、より一層の顧客支援が可能」:シーメンスPLM

  • ○ITPro 2009.07.23
    シーメンスPLMソフトウェアが「Teamcenter 8」でコンシューマや食品・飲料品市場を開拓へ

  • ○Tech-On ! 2009.07.23
    米Siemens PLM Software社会長,新アプリケーション開発プロジェクトの進捗について言及

  • ○MYCOM Journal 2009.07.27
    IBMとの連携を強化したSiemens PLMの戦略 - 3つの観点で生産性向上を実現

  • ○ @IT MONOist 2009.07.27
    Siemens PLM Connection Japan 2009開催
    超軽量3次元フォーマットが情報の流通を強化する


スペシャル・トピック

  • 1. 生産現場を活性化させるデジタル・マニュファクチャリングの実現 (Tecnomatix)

  • 2. 製品設計プロセスでコラボレーションを加速するナレッジ共有の仕組みとは(NX)

ニュース

  • シーメンスPLMソフトウェア、NX PCB Exchange for Zukenを発表
    2009-07-30

  • シーメンスPLMソフトウェア、製品ライフサイクル全体の生産性を向上させるTeamcenter8を発表
    2009-06-23

  • シーメンスPLMソフトウェア、プランニングと製造の生産性を向上させるTecnomatix9を発表
    2009-06-23

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